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女神の争奪【最終話】

[ 女神の争奪]

2012.06.28 (Thu)

3人でリビングで食事をしていると、修一が箸で魚をつつきながら言った。 今日は和食の日だ。恵里奈が食事の当番の日は、いつもよりも料理らしいものが食べられる。「それで? 結局相田のことは今後どうすることにしたの?」 恵利奈は持っていた味噌汁椀を置き、箸置きに箸を揃えて置いた。「今回は、本当に二人にも迷惑を掛けてごめんなさい」 そう言って両膝に手を置き、深く頭を下げた。「なんで恵里奈が謝るんだよ、いいよ、頭...全文を読む

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女神の争奪6

[ 女神の争奪]

2012.06.28 (Thu)

不思議な顔をしていた相田の表情が、敵意のあるものに変わっていくのが分かった。「何しに来たんだよ。今度は仕返しに俺の素行調査でもしにきたのか?」 僕は頭を抱えそうになった。やっぱり。以前こいつが僕の大学に来たのは僕の経歴を調べる為だったということを告白されたようなものだ。「おまえの経歴になんか興味はないよ」「じゃあ何の用だよ。恵里奈に用事か?」 相田は僕への敵意を隠そうともせずに言った。 僕は半ば諦め...全文を読む

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女神の争奪5

[ 女神の争奪]

2012.06.28 (Thu)

恵里奈が小気味良い音を立ててキーボードを叩く度に画像が変わっていく。 暗くてよく分からなかった映像が明るくなり、ぼやけた部分がはっきりしていく。「相田の銃を握ってる手元をズームアップして」 修一がそう言うと恵里奈は黙ったままマウスを操作し指定された部分を拡大した。 そしてまたぼやけた輪郭の線を鮮明にする。「……これが限界ね」 ため息をつきながら椅子の背もたれに寄りかかり、恵里奈が呟いた。 修一は何も...全文を読む

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女神の争奪4

[ 女神の争奪]

2012.06.28 (Thu)

修一の運転する車には助手席に僕、後部座席に恵里奈が乗っていた。 相田につけた発信機が示すランプの場所、建設中の工事現場に車が到着すると修一が不審そうな声を上げた。「建設中のビルの脇に宅配業者の車がなんであるんだ?」 修一の言う通り、そこには黒い猫のマークが入ったワンボックスが停めてあった。 彼は小さく舌打ちをし、「自分の車で来たのは失敗だったな……」と独り言を呟いた。「慶、発信機はビルの中にまだいるよ...全文を読む

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女神の争奪3

[ 女神の争奪]

2012.06.28 (Thu)

やっぱり、対人間になったら到底この男には敵わない。 それは相手が女になっても同じなんだな、と僕は思いながら修一を見ていた。 恵里奈の隣に腰を掛け、温かいミルクの入ったカップを渡し、どうやって出すんだそんな声、というような柔らかい声で恵里奈の心を解きほぐしていく。 少しすると恵里奈はふう、とため息をついた後、顔を上げて「ごめんなさい、二人には嫌な思いをさせちゃって」 と、無理はしていたんだろうけど微笑ん...全文を読む

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女神の争奪2

[ 女神の争奪]

2012.06.28 (Thu)

夕食の後、僕はリビングのソファに座り、タブレットPCの表示する画面を眺めていた。 発泡酒を缶から直接、3口程一気に飲み、そして息をついてから呟く。「……順調だな。 感度も十分だ」 画面には地図が表示されており、その上で赤く、小さなランプが点滅しながら動いている。「……3……2……1」 1、と数えた瞬間に、玄関のドアがガチャリと開いて修一の「ただいま」という声がした。「おかえり」振り返って言った。 修一は手に持ってい...全文を読む

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女神の争奪1

[ 女神の争奪]

2012.06.28 (Thu)

僕らは窃盗団を結成している。 仲間にはそれぞれの事情があり、そして集まった、もともとは烏合の衆だ。 けれどもうこのメンバーでミッションを行うようになってから3年の月日が経つ。 その間重ねてきたミッションは30回以上。お互いの信頼関係はかなり深いものとなっていると僕は思っている。 だが僕たちの本業は窃盗団ではない。それはあくまでも裏の顔。 それぞれのメンバーは、昼間には昼間の顔を持っている。 ここで軽くメン...全文を読む

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魔王の棲む森 ―後編―

[ 魔王の棲む森]

2012.06.25 (Mon)

愛してる。愛してる。愛してる。男が発したこの言葉が頭の中を駆け巡る。「愛してる。愛してる。愛してる。何度でも、何度でも愛してるって囁くんだ」その言葉が背骨の真上をぞわりと這った。そしてその刺激でひとつの光景を思い出す。まるで明るいフラッシュを何度も焚かれているかのように。瞬間的に映像が浮かんでは消えていく。手紙を落とした。バサリと音がした。郵便ポストを開けた。いくつかのダイレクトメールやチラシが入...全文を読む

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魔王の棲む森 ―前編―

[ 魔王の棲む森]

2012.06.25 (Mon)

このお話は、前のサイトで書いた最後のお話です。コラボレーション(共作)となっていますが、相手の方からの許可を得て再掲載させて頂いています。少しグロい表現もありますので、苦手な方はご遠慮下さい。―― 第1部 魔王の森を走る女 ――朝もやの煙る森の中。所狭しと空へと伸びる大きな木々。霧が煙のように、繭から繰りとったままの生糸のように伸びてきてその木々の間を縫い、全ての景色を絡め取ろうとしているかのように見...全文を読む

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プロフィール

水月 紗綾

Author:水月 紗綾
水月 紗綾です。「みなつき さや」と読みます。
現在はコラムニストとして活動中。

このブログでは小説風な書き物と、その時々に思ったことをエッセイ形式で綴っていきたいと思います。


書き物のご依頼等、随時受け付けています。
お仕事のご依頼、またはお話のリクエスト等、頂ければ大変うれしく思いますのでお気軽にお問合せ下さい。

お問い合わせは以下のメールにお願いします。
mail@saya-minatsuki.com

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